4月17日(金)に広島を出発してから31日目の2015年5月17日(日)、天候も崩れ、瀬戸内海に入る前の潮待ちと日和待ちで、大分県の佐伯湾奥にある海の駅「さいき・おおにゅうじま海の駅」に訪れました。
ここは湾の奥深くにある上に、進行方向から言うと島の真裏が施設となるため、時間だけで言うと結構ロスをするのですが、知人から良い場所だと聞いていたため寄港してみる事にしました。
感想から言うと、非常に穏やかで景観も良く、とても気持ち良く走れる湾です。現地のヨット乗りの方にお聞きしたところ、台風もやり過ごせるとの事でしたので避難場所の1つとして覚えておいても良いかも知れません。
ただ、施設や周辺環境を考えると、海の駅としての評価は少々厳しくせざるをえません。
この記事の目次
さいき・おおにゅうじま海の駅
海の駅施設
桟橋は「食彩館」の正面にある小さな浮き桟橋を使用しますが、正面は定期便の発着で使用されるので左右の空きスペースに係留します。30フィート程度のボートなら左右に2艇ずつ係留可能な大きさです。ただ、定期便はかなり頻繁に往復しており結構な波を立てて離着岸しますので、桟橋に叩かれないよう係留は丁寧に行っておいた方が良いと思います。
この小さな島には燃料屋さんが無いので補給が出来ません。到着時、「車が走っているんだからガソリンスタンドはあるだろう」と思ったのですが、海の駅の受付にもなっている「食彩館」で聞いたところ、約2マイル先の佐伯港に着けて燃料屋さんに連絡するか、頻繁に来る定期船に乗って携行缶で持ち帰るしかないとの事でした。
せっかく雨をやり過ごすために入った港だったのに、結局我々は雨の中を佐伯港まで移動し燃料補給をする事になってしまいました。というか、海の駅のホームページを見ても施設紹介に燃料補給は記載されていないので、これは完全に我々の確認漏れですが・・・しかし、難しい問題も多いとは思いますが「海の駅」として運営する上で燃料補給は必須条件にして欲しいと思うヨット乗りも多いのではないかと・・・
サイトの案内では「給水設備有り」となっていますが、桟橋に水道はありません。恐らく目の前にある売店かすぐ横にある公園の水道を使用出来るという意味だと思いますが、桟橋から直接給水は出来ないという事は知っておいた方が良いです。
トイレは桟橋を上がってすぐにある公園内に男女別の清潔で広いトイレがあります。
シャワーは、「食彩館」から徒歩数分の場所にある、宿泊施設となっている「海人夏館(あまなつかん)」のシャワーを貸してもらう形になります。
海の駅の受付にもなっている「大入島食彩館 (食彩館)」の料理は非常に美味しい物でした。初日、食事をお願いする時間が遅くなってしまい営業時間をオーバーするという事でしたが、わざわざお弁当に詰めて下さり、施設内のテラスで食べて良いからと遅い時間まで使用させて頂きました。宿泊時にも食事はこの食彩館まで来てから食べる事になります。今回2日目に宿泊した時の晩ご飯は、お造りや酢物、煮魚に加えてトンカツまで出て来て、ご飯と味噌汁は食べ放題という豪華な内容で、お味も非常に良かったです。
周辺施設・環境
自転車で2時間ほどで一周できる小さな島で、景色は良いが「何も無い」と言って良いと思います。海の駅の受付となっている「食彩館」で自転車のレンタルもやっており、施設の目の前に島内地図もありますので、時間があれば回ってみても良いと思いますが、本当に何もないです。笑
コンビニやスーパーのようなお店もありません。唯一、食彩館から徒歩10分程度にある郵便局のすぐ先に小さな商店があり、ここでパンやインスタント食品などを購入可能ですが、品揃えは限られているので、無い物として考えた方が良いでしょう。タバコもこの商店でしか販売しておらず、種類も5種類程度しか置かれていませんでした。
さいき・おおにゅうじま海の駅の情報
住所:大分県佐伯市大字久保浦1059-11
電話:0972-23-2535
緯度経度:N 32° 05´ E 131° 55´
サイト:http://park.geocities.jp/oiri_shima/
営業時間:9:00-18:00
定休日:水曜日、年末年始