もう20年近くボート遊びをして来て、同じ海の乗り物なのになぜかヨット乗りの方と知り合う機会が無く「いつか乗ってみたいな」と思っていましたが、つい先日、友人の紹介でヨットオーナーと出会い、会ったその日に「GWにヨットで沖縄まで行くけどどう?」と聞かれ二つ返事で参加を決定。
行きの往路は天候に恵まれ、晴天続きで波も風も穏やかで最高のクルーズになりましたが、復路では台風6号から逃げるように北上し、前線を追いかける形になったため、ずっと雨風の中を走る事になるハードな旅になりました。
初めてのヨットで1ヶ月の航海
初めてのヨットでいきなり一ヶ月の長期航海という挑戦になりましたが、同じ海の乗り物であるボートとは何もかもが違い、最初は戸惑う事ばかりでした。ただ、慣れて来るとヨットの良さが段々分かって来て、何よりも「こんなに安心な乗り物なのか・・・」という驚きと関心です。今回乗ったのは「エタップ38i」という38フィートのヨットでしたが、同じ38フィートでももしあれがボートだったら怖い目に遭ったんじゃないかと思えるような海の状況でもヨットならではの安心感でした。
また、一番の驚きは燃費の良さですね・・・今回乗ったヨットのエンジンは2000ccで50馬力弱だとの事ですが、2000回転で6ノットの巡航であれば、なんと燃費は3リッター/時間です。燃料タンクが110リットルあるので余裕を見ても30時間は走れるという事で、6ノット巡航であれば機走だけで180マイル進める事になります。もちろんスピードではボートに敵いませんが、この燃費の良さはボート乗りの感覚では衝撃でしょう。
目的地へ早く辿り着き、目的地での遊びがメインとなるのがボートであり、目的地までの時間もが旅の目的の一つになるのがヨットという乗り物の楽しさなのかなと思いました。
私はもともとボートに「乗る事が楽しい」というタイプで、釣りや海水浴などもしますが、それよりも「乗るだけで満足」という感じですから、むしろヨットの方が向いているのかも知れないと思いました。今回乗ったヨットのオーナーさんは次の艇を探しているらしく、気に入った物が見つかったら今のヨットは売却する予定との事で、だったら自分が買わせてもらおうかな?と。
せっかく、世界のヨット乗りが羨むと言われる瀬戸内海の広島に住んでいるわけですし、ひと歳食って生活も性格ものんびりして来た事ですし、この辺りで一度ボートから離れてヨット遊びをやってみるのも良いかなと。ボートと違い、壊れる部分も多く、何かと大変な点も多い乗り物ではありますが、時間さえあればそれも楽しみの一つと思えるのがヨットという遊びじゃないかと思います。
広島⇔沖縄を一ヶ月で往復するというのは思ったよりもハードなスケジュールで、写真や情報を上手くまとめられませんでしたが、ザッと写真をスライドショーにまとめてみました。